【看護婦・ナース】闇の館 〜赤月の宴〜 第弐章 『緊縛と蝋の下僕』

俺は何故ここにいるのだろう…。歪み、偏った心を持っているのは事実だ。淫欲にまみれた館に惹かれ訪れたのも事実だ。しかし、館に辿り着いた経緯も全く思い出せない。「俺は一体ココでなにをしたいのだろう?」赤月は満ち、赤い光で館を包んでいた。欲情に素直になれ、理性を破れと囁く闇の声。むせ返るように蝋や淫水の匂いが立ちこめる。俺は一体何者なのか、既に思い出せない。

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